双子ちゃん、生後218日。7ヶ月と6日。
膝を曲げて2歩ほどハイハイした(前進してないので足踏みとも言う)1号ちゃん。
2号ちゃんは飛行機ブーンのポーズに夢中。
今日はいつもと違う文体で書いてみました。
子どもの頃の記憶は断片的ではあるけれど、わりと鮮明だ。
小1の時、給食見学といってどこかの先生だか知らない大人が壁際で何かメモしながら、子ども達の食べてる姿を見るという日があった。
その日のメニューはお魚。
私はいつも通り気になった小骨を口の中で1本1本器用に見つけ、指でつまんでお皿の端にまとめていた。
すると、えんじ色のスーツを着た髪の毛が肩くらいの女性が私に近づいてこう言った。
「お魚きれいに食べるの上手ね」
クラスでいちばん身体が小さくて、牛乳が苦手で、食べ終わるのも遅かった私だが、この言葉はなんだかすごく誇らしくて今でも覚えている。
時は流れて先週末、フードコートで中華を食べた。隣のテーブルには文化祭が終わって寄り道をしている男子高校生達8人ほど。
騒いだりはしないけれど、周りが見えていない男子高校生の中で、一人光る子がいた。
私達の隣に来た際、彼らが近すぎたので夫が「もう少し向こうに行ってくれる?」とお願いすると、他の子は怪訝な顔を浮かべただけだったがベビーカーに気づいたのか、その子だけハッとして「はい、すみません」と夫の顔を見て謝った。
その子はきれいな食べ方で食事を最後まで終え、席を立ってただひとり自分の食器を片付け戻ってから初めてスマホを取り出した。
背筋がまっすぐで、立ち上がった姿がかっこよかった。後ろから見ても育ちがいい子なんだな、と察しがつくような身のこなしだった。
他の男子高校生は犬食い(左手をしまったまま、顔を出して右手だけで食べる食べ方)をして、食べかけのまま体の向きを変えて友人のゲームか何かを覗き込んでいた。
どちらが普通かはわからないけれど、私は小1で既に、犬食いは汚い食べ方だと母親に教わったし、膝をテーブルについて食べるのもお行儀が悪いと教わっていた。片親の私でも、だ。
正直、高校生にもなってお行儀が悪く、食べ方が汚かったらもう直らないんじゃないかな、とさえ思う。
夫と付き合う前日のデートでは、そんな話で盛り上がった。
いびきはかくとか、暴力はたった一度でもダメとか、食べ方が汚い人・店員さんにエラそうな人・挨拶できない人はイヤとか、割り込みは許せないとか。
夫とは、日本と海外で離れていて一時帰国の時に私が片思いをしたので、付き合う前にデートしたのは2回だけれど、その価値観が合ったから安心してお付き合いを始められたのが大きい。
今となっては、きれいな食べ方を身につくまで教えてくれた私と彼の両親に感謝している。
自分の子ども達にもきちんと教えて、間違っても米粒を汚らしく残すような子には育てないようにしたいと思う。
食べ残す場合も、食べ散らかしたようにならず、きれいにまとめて残るような食べ方ができるようにしたい。
双子、まだミルクだけど。