今日は父親に対する思春期のお話。
うちの父親は一人娘の私を目に入れても痛くないほど可愛がりましたが、育児はめったにしない人でした。
忙しいのか母と相性が合わないのか、一緒に暮らした記憶がなく父はたまに会う人。
仕事が忙しくて夜遅く帰ってくる人、土日も残業や出張が多い人は子どもにしてみるとそう感じるのかもしれませんね・・・
母にしてみれば、いてもいなくても同じ存在。夫婦は夫婦にしかわからない事情があるようで、両親は離婚をしました。
離婚後も私にとって父はたまに会う人でしたが、一緒に暮らしていないせいか、父に対する反抗期はありませんでした。
しかし思春期はあったと思います。
それは小学5年生のときでした。
家の玄関でバイバイまた来るね、の抱っこを求められたとき、違和感を抱きました。
父方の祖父母はハグ文化があり、それは全く抵抗感はないのですが、抱っこはおしりに手が当たるんですよね。それが嫌だったんです。ただ、毎日ではなくたまに来るというのもあって、その場では母に言えませんでした。
あれは6年生の終わりでしたかね。
その時も抱っこを抵抗できなくて。私からは言えない、と思いました。
(双子の娘たちも自分では言えない、ママ言ってみたいな部分はすでにあるので、ああ、そういうもんなんだなと理解できます。)
すると母が抱っこされてもじもじする私を見てか「もうすぐ中学生だしね、そろそろ抱っこは恥ずかしいお年頃みたいよ」と父に言ってくれまして。「え、そうなのか」とすんなり。それが最後の抱っこになりました。
私の成長をかいつまんでしか見てこなかった父の中では、ずっと赤ちゃんだったようです。
しかしハグは会っている限り続きましたし、高校生、社会人になってからも父とはお出かけもたくさんしました。
親になった今では毎日一緒に暮らしていても、父の気持ちがわかります。
抱っこは腰が壊れるので無理だとしても、ハグはずっとさせておくれ。
娘ちゃんなら、女親は大人になっても温泉に行けるかもしれませんが、夫はできません。胸が膨らみだしたらもう(それより前でも本人が嫌がった時点で)、旅館で家族の貸し切り風呂にしても恐らくパパは拒否られますよね。
年を取るごとに父親としてできることは変わってきますが、抱っこしたり、肩車したり、ぎゅーって抱きしめたり、手をつないだり、一緒にお風呂で遊んだりできるのも(うちの小1たちはいまだに自分で体を洗わないので私が体調を崩してから夫がいれていますが)本当にいまのうちだけだと思うのです。
母親である私自身も、かわいらしい小さな体をいつまで抱きしめることができるのか、とよく考えます。子どもは時間とともに確実に成長していってしまうのでね。。
子育て自体はすごく長い。でも小さい時は振り返ると本当に短い。
正直たまにいつまで続くんだろ・・・とトイレや学校の送迎で思うところはあるのですが、いつかはこの小さな体が大きくなるんだろうな、と。成長が喜ばしい反面、腕の中におさまりきらなくなってしまうさみしさに襲われます。
思春期はいつか来ます。今、今のうちですよ!
さて、子どもをギューしてこよう
と思ってくれたらぽちっとお願いします。